最終更新日時 : 2003/08/29 (Fri) 00:00:00

バッテリの改造 (その 2)

(前のページから続く)

うまく充電できない ???

さて、いよいよ完成した超大容量バッテリパックを VAIO C1 に繋いでみましょう。

充電開始後、約 1 時間 30 分で残容量 100% に到達…その後いきなり 40% 台に逆戻りしてしまいました。 ただ、これに関しては当たり前と言えば当たり前です。元々 1,800mAh だったバッテリセルがいきなり 10,000mAh に増えてるんですから、制御基盤が混乱するのも無理は無いでしょう。

まあ、とりあえず 8 時間ほどたった所で充電は完了したのですが、さらに厄介なことに 「1 回充電するごとに充放電回数の表示が 3 増える」「バッテリが急激に劣化したかのような表示がでる」 などなど、困った問題が続発。まあ予測はついていましたけど…。

どうも充電時にのみ問題が発生するらしく、充電完了後に一旦バッテリを VAIO C1 から外して付け直すと以後の表示は正常になり、 バッテリ動作時 (=放電時) の表示も特に問題はありませんでした。そこで…
「充電装置を作ればいいんじゃないか !」
と思い立ったのでした。

充電装置を作る

まあ、単に 「Windows 上でのバッテリ残量表示が狂うのを防ぐ」 のが目的ですので、説明は簡単にしておきます。
とりあえず次の写真をご覧下さい。
充電装置の全貌
ど〜ですか、この怪しさ爆発の写真は (笑)。何だか一昔前のホラー映画で流行ってたマッド・サイエンティストの実験風景を地で行く感じですね。
何かバッテリの充電には関係の無い、ペルチェ素子やら空き瓶やらウェットティッシュやらエアブロアやらスピーカやらユニバーサル基盤の破片やら備長炭 (ATX 電源の横のティッシュに包まれた棒状のもの) やら色々写ってますが気にしないで下さい (^-^;
リチウムイオンバッテリの制御基盤として、新品セルを取るために用いたバッテリパック FM-21 の残りの部品を用います。
充電の際は ATX 電源の +5V と -12V をそれぞれ FM-21 の制御基盤の + と GND に接続します。 リチウムイオンバッテリセル 3 本直列だと、充電完了電圧は 4.2 x 3 = 12.6V となり ATX 電源の +12V と GND を繋いだのでは電圧不足になるようです (だからと言って 17V も掛けて大丈夫なのか疑問では有りますが (^^;) )
電流計の針は充電中は一貫して 1.8A 付近を差していますが、充電完了と同時に 0A になります。 おそらく制御基盤がちゃんと働いてくれているのでしょう。

充電が問題なく出来るようになった所で、いよいよロードテストに入ります。