Vine Linux のインストール
本ページ内における各種表記は 2003 年 10 月現在のものです。
うちの大学の情報教育システムが Vine Linux 2.6r1 のため、 勉強がてら自宅のパソコン FMV に Linux をインストールしてみようと思いつきました。
しかし、良く調べてみると Vine Linux 2.6r1 は 「デフォルトの kernel 2.4.19-0vl11 にバグがある」 という欠陥持ちで、実際に Windows と共存させるのにかなり苦労しました。
以下の情報が似たような境遇に遭われた方の参考になれば幸いです。
警告
本コンテンツをご覧になった結果として生じたいかなる事象についても、
コンテンツ作者は責任を負いません。
なお、全てのコンピュータでこのような症状が生じるわけではありません。
大半のコンピュータでは普通にインストール・起動が可能なものと思われます。
準備作業
まずは Vine Linux を入手しなければなりません。 FTP サイトに ISO イメージファイルがありますので、 これをダウンロードします。
例えば、北陸先端科学技術大学院大学 (JAIST)
(長い名前だ…) にある ISO イメージは
ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/os/linux/Vine/Vine-2.6/CDIMAGE/Vine26r1-i386.iso
です (ファイルサイズが 617MB もあるのでダウンロードに結構時間が掛かります)。
これをお手持ちの CD ライティングソフトで CD-R に焼きます。
なお、通常の CD 作成ではなく ISO イメージをそのまま書き込むようにしなければなりません。
僕の使用した Nero で言えば 「ファイル(F)」-「イメージをCD-Rへ書き込む(B)...」
がこれに当たります (画像参照)。
インストール用 CD が作成できたら、 CD ドライブに挿入したまま再起動してインストーラが立ち上がるのを待ちます (前もって BIOS のブートドライブの順序を正しく設定する必要があります)。
インストーラの言いなりにやってみる
で、とりあえず僕はまずインストーラの言いなりにインストール作業を進めてみました。 インストール途中、Windows2000 が使用している MBR を破壊しないように起動用 FD を作成しました。
インストールが終わり、起動用 FD をフロッピードライブに入れて再起動。すると…
kernel panic を起こしました
kernel panic とは、回復不能なシステムエラーの事です。
一般に Linux カーネルのバグが原因で生じるようです。
まだ HDD を読みに行く前の段階で生じるので、
これは起動ディスクの kernel がバグ持ちの kernel 2.4.19 であるのが原因だと確信しました。
実は Vine Linux の場合、HDD にはバグのある kernel 2.4.19 の他に kernel 2.2.20 もインストールされていますので、kernel 2.2.20 で一旦起動できてしまえばより新しい kernel 2.4.20 に置き換えることで以後の起動に問題はなくなります。 そこでブートローダとして Vine Linux 標準の LILO の代わりに GRUB を使うことにしました。
GRUB 入りフロッピーを用意しよう
GRUB 入りのフロッピーは別の Linux マシンか、あるいは Windows マシンがあれば作成できます。 Linux の場合、info grub で色々出てきますので参考までに。 …と言っても既に Linux を使用している人はこんなページ読んでませんよね (^-^;
Windows マシンの場合はインストール用 CD を Q ドライブとすると、Q:\dosutils\rawrite.exe を用いて GRUB の FD イメージ (一般に拡張子 .img) を書き込むことになります (詳細な手順は rawrite3.doc 参照)。 FD イメージは色々な所で手に入るようです。 JAIST さんの所にもありますね。
次はいよいよ Vine Linux をインストールします。