最終更新日時 : 2004/12/19 (Sun) 00:00:00

15" LCD を 90 度回転して使う

本ページ内における各種表記は 2004 年 12 月現在のものです。

デュアルディスプレイ構成

僕が普段使っているパソコンの液晶ディスプレイは、SXGA (1,280 x 1,024 ドット) の 19 インチ LCD です。この液晶のドットピッチは 0.294mm。 一般的な XGA (1,024 x 768 ドット) の 15 インチ LCD と全く一緒です。

数年前、IBM から液晶ディスプレイを 90 度回転すること (PIVOT) ができるパソコンが発売され驚いた記憶があります。 当時は特別なユーティリティを用いて行っていた画面表示の回転も最近では NVIDIA Detonator、ATI Catalyst 共に標準搭載するようになり、 物理的に縦に置けるディスプレイさえ存在すれば実現できるようになりました。 そこで、市販の PIVOT 機能の付いていない液晶ディスプレイを改造して、 縦に置いて使ってみようと思ったのでした。

これが成功すれば、2,048 x 1,024 ドットの広大なデスクトップが手に入るわけです。

# detonator = 起爆装置、catalyst = 触媒って意味なのね。 昔 「雷管ドライバ」 って書いてあって笑ったのを思い出した…。直訳すんなよと。

DIY しましょ♪

とりあえずソフトウェア的なことはグラフィックドライバに任せればいいので、 あとは難しい事考えずに液晶ディスプレイを改造しましょう。

いけにえになった液晶ディスプレイは、MITSUBISHI RDT158V-N。 視野角が若干狭いのが気にはなりますが、 背面に VESA 75mm のアームが取り付けられるのでスタンドは確実に着脱可能だろうということで。

…視野角より何よりドット抜けが一ヶ所あったことのほうがよっぽど痛い (笑)。

スタンドを外した所

まずは説明書の手順に従ってスタンドを取り外します。 元々そのような設計になっているため取り外し作業はとても簡単。

この状態で、スタンドのネジ穴 4 つと本体裏側の VESA アーム取り付け穴とをどのようにして固定するかを考えました。 今回はアクリル板でスタンドを延長する事にしました。

アクリル板の切り出し設計図
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設計図をいい加減に書きます。…どれ位いい加減かって、何せチラシの裏ですからね。 工学部の人間がこんなのでいいのか。 ネジ穴がずれると固定できなかったり、機構部を破損したり、 また完成時にディスプレイが水平でなくなったりする (笑) 原因になるので採寸だけは慎重に。

あとはこの大きさに適合するアクリル板と、モニタの説明書に指示のある M4 ネジを調達して (僕は心斎橋東急ハンズにて購入。 1F でクリスマスフェアが開催されてましたが、 仏教徒や神道の人間には関係の無い事ですよね。あはははは)、 アクリル板をひたすら加工します。

# ん〜ぼちぼちスキャナ買おうかなぁ。笑

スタンドとアクリル板を固定

とりあえずスタンドとアクリル板を固定した所。 アクリル板の厚さは 10mm。かなりの荷重に耐えそうです (加工が大変だった…普通のプラスチックカッターだと肩がやられる…)

液晶パネル本体とアクリル板を固定

次に、液晶パネル本体とアクリル板を固定します。 VESA アーム取り付け穴は 1 辺 75mm の正方形の頂点に位置しているので、 これを付け直せば角度を変更できます。めんどくさいけど (笑)。

完成 !
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完成して立ててみたところ。 さすが、これだけの厚みのアクリル板だと壊れそうな気配は微塵もないですね。

実際に使ってみよう

並べて使ってみる
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あとは、グラフィックドライバ (うちのメイン機は GeForce FX5700 なので Detonator) を適当に設定して、デュアルディスプレイの完成〜。 メーラやらメディアプレーヤやら、起動した状態で放置しておくものを配置すると吉かな。 サブディスプレイ側に TV 視聴ソフトが起動していることから分かるように、 ビデオオーバレイも特に問題なく動作しています。

デスクトップのスクリーンショット
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デスクトップのスクリーンショットはこんな感じ。 タスクバーやツールバーはメインディスプレイの中だけに収まります。 Windows のログイン時のウィンドウなども同様に、 あくまでメインディスプレイの中央部に表示されます。